2015年8月15日 クリニカルゼミ 高森歯科 in 滋賀
今回は関西でのセミナー前日に、高森歯科にて久しぶりのクリニカルを行っていただきました。
本当に早いもので、咬合育成に取組み始めて10年余りが経過しましたが、今回のクリニカルを振り返り、現時点で私が感じたことを率直に報告させていただきます。
今回のクリニカルは9時から16時まで(途中昼食休憩をはさんで)午前中6名、午後3名と、患者数を絞って入れていたつもりでしたが、それでも中身が非常に濃かったため、途中からかなり押してきました。特に午前中前半は、ひとつひとつを詳しくひも解いて教えていただき、大変勉強になりました。やはりじっくりといろいろな事を教えていただくためには、患者数をもう少し制限した方がいいのですが、つい見ていただきたい患者を入れたくなるので、難しいところですがアポイントのマネジメントは、大変重要だと思います。
クリニカルでは実際の患者さんを前にして、普段の症例相談ではなかなかわかりにくい患者の診方やトレーニングのポイントなどを学ぶことができました。特に矯正治療の仕上げの最終段階に近づくにつれて、姿勢や生活習慣、顎関節の問題は、その重要性がさらに増してきます。結局は、普段からの生活習慣と、それを補うためのMFTがポイントになってくることがよく理解できました。それは、「見えない不正を早期に見つけて対処する」という咬合育成の真髄に繋がっていくことになります。そういった「見る目」を養うことが、私たちに課せられた最も大きな課題であることを実感しました。
また、それぞれの症例を見ていて感じたのは、矯正治療だけでは治せない、咬合育成療法だからこそ治せる症例が本当に多いということです。どの症例も、初診のスタモと現在のスタモを比べると、まるで別人です。
確かに、実際に治るスピードや精度は、高田先生のようになかなかうまくいきません。しかし患者さんを長く見ればみるほど、ゆっくりとでも治るベクトルの方向へ向かっているのか、それとも全く反対の方向へ向かってしまっているのかでは、最終的に雲泥の差が出てきます。ただ単に歯を並べるというのではなく、特に成長期の子供に対して咬合育成療法は本当の意味で不可欠な診療体系であると、改めて実感しました。できるだけ高田先生から学べる事を最大限学びつつ、自分の身の丈に応じて、医院を訪れてくれる子供たちに精一杯反映していければと思います。
高田先生、今回も最初から最後まで全力投球でご指導いただき、本当にありがとうございました。またクリニカルに参加していろいろとお手伝いいただいた先生方にも心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
高森 泰彦
2013年3月20日 クリニカルゼミ 高森歯科 in 滋賀
関西でのセミナー終了後、1日仕事を忘れていただき、その翌日の春分の日、滋賀にてクリニカルゼミを行っていただきました。前回までと同様に、高森歯科で行いながら、私、谷歯科の患者さんもかなりの割合で診ていただきました。滋賀でのクリニカルは約1年ぶりであり、高田先生に1人ずつゆっくり診ていただいた方が良いと思いつつも、最終的には、またしても思った以上の患者人数になってしまいました。
いつもクリニカルでは、症例相談では得られにくい実際の診療での疑問・不安に、即取り入れられる方法・診方などを勉強させられます。特に、患者さんへの説明と下顎位の診方はやはり、クリニカルでしか、そのアプローチの凄さを目の当たりにできません。
今回は、実際に私の患者さんに説明していただき、外科的手段を用いなくてはならない時の説明、対処の仕方について大変勉強になりました。外科的処置と言われ、不安や迷いを持つ患者さんの気持ちを読み取りながら、的確に説明を進めていかれました。
不安を取り除くこと、患者さんに決定権を委ねることなどがスムーズに進められ、患者さんの心の揺れ動く様を実感させられました。
また、その人にとってより良い下顎位はどこか、微妙なその手の動きで確認されます。
高田先生にマニピュレーションされると、自然に下顎位が変化し、その人にとってより良い方へ誘導されていきます。加齢的、またその他、様々な要因により変化してしまった咬合に対し、下顎位を探り出すことは、咬合育成だけでなく、我々が関わる全ての患者さんを診る上で必要な、そして身に着けたい技術です。
今回もまた、参加された先生方には、ワイヤーの脱着から、屈曲などいろいろ手助けいただきました。
関先生には、はるばる九州からありがとうございました。
高田先生には、いつもながら、感銘を頂き、ありがとうございます。今回のクリニカルで得たものを、少しでも日常臨床に応用できるようにと、またまた、つくづく感じました。
2012年5月4日 クリニカルゼミ 高森歯科 in 滋賀
九州、関西でのクリニカル最終日5月4日に滋賀県栗東市の高森歯科に来ていただき、当医院の患者さんに加えて、谷歯科の患者さんを診ていただきました。前日の大阪でのクリニカル終了後、滋賀に入っていただき当日は朝9時からのスタートとなりました。
今回は予約の患者数が多かったため、時間が徐々に押してしまい、お昼休みもほとんどとれない状態で一日があっという間に過ぎてしまいました。9時からスタートして気付けば14時、昼食をとりながら高田先生自身も驚かれていました。時間を忘れるくらい診療に集中されていたのがわかりました(疲れはピークです)。この忙しい状態の中で高田先生はもちろんのこと、他の先生方の協力があってこのクリニカルを進行させることが出来ました。本当にありがとうございました。
今回は、何人かの患者さんに左右のずれが見られ、今まで何が大きな原因であるかを見つける事が出来ていませんでした。ワイヤー治療だけが先行してしまい、ワイヤーだけでは治せない正中ずれや下顎位のずれを治しきれていませんでした。体の曲がり?顔の曲がり?食べ方なのか?もう一度チェック表を見直し、何を治す必要があるのかを見つけだし、指導する事が重要であると指摘していただきました。食習慣、生活習慣を見直すことでMFTの効果も向上するであろうし、また必要なトレーニングを正しく選択することが大切であると今更ながら再確認させられました。『患者さんの治さないといけない最重要ポイントを見抜く力をつける事』が今後の高森歯科の課題になってくると思いました。
高田先生そしてお手伝いいただいた先生方本当にありがとうございました。今後も高森歯科を見捨てないようよろしくお願いいたします。
高森歯科 嶋崎嵯千
P.S.谷先生は朝から一日中ぶっとおしでお昼もなしでがんばっておられました。お疲れ様でした。
2011年5月3日 クリニカルゼミ 高森歯科 in 滋賀
5月3日、高田先生のクリニカルゼミが滋賀の高森歯科にて行われました。
朝9時から診療を開始し、昼食をはさんで夕方まで13名の患者さんを診ていただきました。
私は今回はじめてクリニカルに参加させていただき、いつもと違う高森歯科の雰囲気に緊張しましたが、アットホームな高田先生の笑顔でリラックスすることができました。
咬合育成初心者の私は、ワイヤーを曲げるだけで一苦労なのですが、あまりにスピーディーな高田先生のワイヤー曲げに感動しました。どうすれば、あんなにおもしろいようにワイヤーが曲がるのか、不思議でしかたありません…。
患者さん一人ひとり、丁寧にポイントを説明しながら診療してくださるので初心者の私にも大変勉強になりました。ジグというのも、はじめて教えてもらいました。患者さんに対する接し方も勉強になるなあと思いました。
また、参加いただいた先生方にもいろいろ手伝っていただいたり、わかりやすくアドバイスしてもらったりと本当にお世話になりました。
高田先生はじめお手伝いくださった先生方、ゴールデンウィークの貴重なお休みを割いて滋賀まできていただき本当にありがとうございました。
高森歯科医院 山本瞳
P.S.前日の夕食会に参加するのに福島からかけつけてくれた室井先生でした。
2011年2月11日 クリニカルゼミ 高森歯科 in 滋賀
前日からかなり冷え込み、クリニカル当日は朝から雪で交通機関の遅れを心配しましたが、予定通り開始することが出来ました。
現在の関西セミナーが、1.5期タイポドントということもあり、ワイヤーの調整はかなり細かく教えていただきました。特に膨らみの足りない所を膨らませるには、どのようにワイヤーを調整するのか?どのように考えるのか?を時間をかけてご指導いただきました。MFTにおいても患者さんの舌の問題点の解説やどの部分を伸ばすのか?また模型を診てどこが悪いのか?何を直すのか?チェアーでの患者さんの姿勢、足の形、組み方からわかる事、実際の顎関節の動き等いつもながら「なる程」と思う事ばかりで頭の中が詰め込めないぐらいいっぱいになりました。
子供たちやおうちの方へは、どうしても伝えたい気持ちが先行し、先生から教えていただいた多くの事を説明しがちになります。伝えたいポイントをしぼり、トレーニングにおいても2つぐらいを集中させた方が(年齢にもよりますが)いいことも学びました。
この日は院長高森先生のお誕生日でもありました。サプライズをしようとケーキを用意し、ろうそくも49本つけてもらいました。子供たちはお誕生日に2歳なら2本、3歳なら3本と、ろうそくを吹いて消すという訓練を日常生活の中でしているのだと講義でお聞きしました。果たして49本のろうそくが消せるのか…?と部屋の電気も消して「♪ハッピーバースデー ツー やすくん♪♪」とみんなで盛り上げた中、ふっー!!!! といつものMFT成果を見せていただきました(笑)
こんな調子で一日が終了しました。お疲れさまでした。高田先生、お手伝いしていただいた先生方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 高森歯科 嶋崎嵯千