1.5期タイポドント実習コースin名古屋
2013年9月1日~2日 1.5期タイポドント第9回
記録ずくめの猛暑の8月から月が変わっても蒸し暑さの残る名古屋にて9月1日2日の2日間、タイポドンとセミナー補講最終回が解されました。
今回は1.5期仕上げのステージにおけるツイス講義終了後は会場近くのワイヤーおよびリボンアーチの屈曲について学びました。さらに保定方法や後戻り対処法についても解説がありました。
そして1日目の講義終了後は近くの食事処「彩」にて懇親会を開催しました。
9月は講師高田先生の64歳の誕生月です。
そこで名古屋咬合育成勉強会より先生の健康と今後のご活躍を祈念して、バースデーケーーキでお祝いし記念品を贈呈いたしました。
プレゼントもたいへん気に入っていただき、、高田先生を囲んで3時間あまり懇親会は大いに盛り上がりました。
名古屋咬合育成勉強会 阿部正俊
2013年8月4日~5日 1.5期タイポドント第8回
37度、38度という、うだるように暑い名古屋で1.5期タイポドント実習が行われました。
まず、高田先生の症例を通して、ワイヤー・姿勢だけでなく、筋機能訓練の必要性を改めて痛感させられました。
実習では、5‾5まで保定できたとして、6番の前方移動についての解説がありました。
・オメガを縮める。ただしオメガのつけ根2mmは広げておく
・スプリング、水平ゴムを用いる
・姿勢、食事の仕方が良いと6番7番が勝手に動いてくれる
また、7番へのワイヤーの入れ方、その時のワイヤーの曲げ方を細かく教わりました。
2日目には、平場先生から「今でしょ!」の林修先生のビデオが提供され、違った方向から姿勢の重要さを認識させられるものでした。
このコースもあと1回となりました。次回は1.5期のまとめから2期になります。
頑張って勉強したいと思います。
以上、報告は熊谷でした
2013年7月7日~8日 1.5期タイポドント第7回
7月7日、8日に第7回タイポドント実習が開催されました。名古屋は例年蒸し暑いのですが、今年はまた全国的にも猛暑が速く訪れ、歩くだけで汗がしたたり落ちるようです。名古屋の異常な蒸し暑さは北海道から来た高田先生には、かなりつらいものであろうと思います。
さて実習も終盤に差し掛かりましたが、今回はもう一度自分の進行具合、問題点を整理して何を行うかを整理してみることを学びました。実習の流れは以下のようです。
①上下メインアーチのオメガ拡大によって前歯の叢生を取る。(3番は焦らない)
②正中の改善。
③コントロールバーの挿入。(かなり頻繁に使うことによって歯軸のコントロールを行う)
④オフセットの変更とコントロールバーの延長。(6番の前方移動が大事)
この中でも今回はコントロールバーの重要性とオフセットの変更を丁寧に行うこと。また再度ブラケットのポジションを確認することが重要だと感じました。
ワイヤーテクニックだけでもこの実習の中で注意点が数えきれないぐらいありますが、患者さんには生活習慣・筋機能の問題が山積しています。高田先生から学ぶ知識も技術も膨大な量であり、実際の患者さんの口腔内の問題をどう分析し、知識と結びつけ整理するのか、今後も肝に銘じ、学んでいきたいと思います。今回は川合が報告しました。
2013年6月2日~3日 1.5期タイポドント第6回
名古屋講習会は平均して雨に出くわす事が多いのだが、今回は梅雨入りしたにもかかわらず、陽気に恵まれた2日間だった。遠方からの出張者には助かった事だろう。
さて、今回の実習は上下5~5までをすき間なく前方へつめていく事は終了している事から始まる・・・
ここまで済ませたら、いつものメインアーチ3~4のオフセットを取り除き、6近心のオフセットに付け替える。Tピンですべてが留められるようになっている事が望ましい。
(8の字結さつ忘れずに!)
次は
5~5のコントロールバーです。この目的は
全体アーチ形態修正
アーチの固定
歯列弓 長径・幅径のコントロール
1.5期ではコントロールがしっかりできればここで保定し終了となる事が多いそうです。
ここで前方移動させていくと小臼歯の近心傾斜に使えるアップライトスプリングの作成も実習しました。014オーストラリアンワイヤーでの自家作成です。
どの実習もすぐ使えるワザばかりです。また、先生が挙げる症例(受講生の症例だったりしますが)は思わず自分のクリニックの症例かと目を疑います、増えているんですね、どこにでも難症例・・・
高田先生は休憩もなく受講生の症例相談に追われていました。いつもありがとうございます。以上 井上泰子が報告いたしました。
2013年5月5日~6日 1.5期タイポドント第5回
ゴールデンウィーク最終2日間 良い天気に恵まれ 名古屋駅は多くの人で賑わっていました。1日目はいつもと違う会場 名古屋駅新幹線口のカネジュービルにて 2日目はいつものB-1丸の内で1.5期タイポドント実習が行われました。
舌の曲がり 体の曲がり 歯列のゆがみの関係をよりよくみるための新しい写真の撮り方から始まった今回のセミナー。
そして、ワイヤー形態について とても詳しく説明していただきました。
さまざまな上顎6番の状態によるワイヤー形態の違い。
6番が頬側にある場合(6番全体が頬側にあるのか歯冠部は頬側 歯根部は口蓋側にあるのか)6番近心頬側咬頭が頬側に遠心頬側咬頭が口蓋側にあり回転している場合など、それぞれのケースのワイヤーデモを詳しく丁寧にしていただきました。
ルルのど飴を片手に熱心に講義をしていただき、高田先生ありがとうございました。
以上 森本が報告させていただきました。
2013年3月31日~4月1日 1.5期タイポドント第4回
桜通りや那古屋神社の桜が満開で何かほのぼのする地上の風景と無縁な地下1階の会場で、第4回1.5期タイポドント実習コースが行われました。
実習に先立ち、高田先生より、1.5期の症例を提示していただきながら、
・上顎の前方への発育状態が悪いまま3番が萌出してくるので、素早く2~2を前に出す必要がある。
・レントゲンを診るときに、個々の歯の根尖付近の骨密度の状態、歯根膜腔隙の状態、上顎洞との関係、根尖の状態、根の太さ、長さ等を注意する。
・あわてずにまずは前歯のアーチを整える。
・自家製バンドの使い方
・乳歯の抜歯のタイミング
・矯正中の筋機能の利かせ方
・6番7番を詰めるときの注意事項
・歯牙のサイズダウンする時期、仕方
・矯正開始前の筋機能訓練の重要性と評価の仕方
・歯列から外れている歯牙の取り込み時における注意事項
等々、非常に内容の濃いお話を伺うことができました。
その後は、ローテーションスプリングの使い方を中心にしたデモ・実習が行われました。
毎回盛りだくさんの内容で、高田先生だけでなく皆さんお疲れでしょうが、頑張っていきましょう。
以上報告は横井でした。
2013年3月3日~4日 1.5期タイポドント第3回
3月に入ってもまだまだ寒い日が続きますが、3日、4日と今月もいつものB-1丸の内で開催されました。
1.5期は、Ⅰ期から2期の移行する過程にありますが、Co-Axワイヤー、メインアーチ等のワイヤーや犬歯を取り込む時期、乳歯抜歯時期、顎間ゴム等注意が必要な項目が多く、特に姿勢の改善、筋機能、ワイヤーのバランスがとても重要だと感じました。毎回新しい事を教えて頂けるのですが出来の悪い頭ですので頭がこんがりながら班長に迷惑を掛けながら何とかついていきたいと思います。
今回で全6回のちょうど半分が終わりましたが、最後まで終わるのでしょうか?補講があるのでしょうか?個人的には、補講があればうれしいなと思いながら残り3回頑張ります。
最後になりましたが、ユンケルを飲みながらご指導頂きました高田先生、関西から指導に来て頂きました福永先生有難うございました。
以上 吉田 浩祥が報告しました。
2013年2月10日~11日 1.5期タイポドント第2回
暦の上では立春は過ぎていますが、まだまだ全国的に寒さ残る中B-1丸の内で開催されました。比較的温暖な九州でもまだ梅の花は咲いていないようです。
今回、高田先生はCo-Axワイヤーについて詳しく講義されました。
1期、1.5期、2期ではCo-Axを入れる意味がそれぞれ違いそれぞれの時期に応じた使い方をすることが大事で、特に1.5期はそれぞれの歯の歯根の状態、咬合平面からの歯冠部の位置をよく見ること、1本1本の歯の状態を丁寧に診てCo-Axを入れる歯を選定することが大切だ、とお話されていました。
また1.5期は、上顎2~2の前方成長と3番の位置が重要なことや、乳歯模型分析表から、永久歯列における前歯部のアーチの成長予測方法など、非抜歯矯正を行う上での臨床上の大きなヒントをいただきました。
自分の症例で,低位歯の上顎3番に1ヶ月もCo-Axワイヤーを入れてしまっていたケースがあり、今日の講義がいつも以上に身に染みました。
大反省しながらセミナー終了後,重~い足を引きずり新幹線に乗り込みました。
高田先生有難うございました。来月この症例資料をまとめてお渡しいたします!!
2013年1月13日~14日 1.5期タイポドント第1回
1.5期タイポドント実習コースが新年開けて間もない1月13,14日、暖かな日差しに恵まれた名古屋で始まりました。1.5期とは混合歯列後期から開始するケースで、姿勢、下顎位、舌機能といった筋機能の改善を行いながら歯根から拡大していくことで将来的な非抜歯治療を可能していくという大きな意義があります。
一般の矯正治療で残念ながらよく見られるのですが、筋機能に着目せず永久歯列完成まで矯正治療開始を先延ばしにして、審美的観点のみで抜歯治療を行った結果、発音、嚥下といった舌機能ばかりか姿勢にまで悪影響を及ぼすという最悪の結果を考えると、生体の機能を最大限考慮した最善の治療であると言えます。咬合育成という言葉が正に相応しいと実感致しました。
1.5期での顎拡大は、乳歯、根未完成永久歯を扱うことから、ただアイディアルアーチを挿入すれば良いというものではなく、乳歯の歯根吸収や、永久歯歯根完成度に細心の注意を払いながら綿密に行う必要があります。その綿密さに苦労しながらも、理論と実践のエッセンスを細かくご指導頂き大変に有意義な実習となりました。
私自身もっと努力研鑽を積まなくてはならないと解った事も大きな収穫であり、また次回の実習に向けてやる気が湧いて参りました。一生懸命熱心にご指導下さる高田先生には本当に感謝の気持ちで一杯であります。
以上、村田起一より報告させて頂きました。