高田 泰
略歴
1949年生まれ
1974年 日本大学歯学部卒業
1974年 日本大学松戸歯学部小児歯科学教室入局
1978年 こども歯科矯正クリニック開院
1986年 医療法人社団こども歯科クリニック設立
1997年 文苑(ふみぞの)こども歯科クリニック分院開設
所属・役職
北海道医療大学歯学部小児歯科学講座非常勤講師(1982年〜現在)
日本ベッグ矯正歯科学会北海道支部長(1983年〜現在)
日本ベッグ矯正歯科学会学術理事(2000年〜現在)
北海道小児歯科医会会長(2003年〜2005年)
日本咬合育成研究会主宰
日本小児歯科学会会員(専門医)
日本矯正歯科学会会員
ご挨拶
近年、日常生活習慣のめまぐるしい変化により、咬合に様々な問題をおこすと思われる発育阻害因子が変化し、その数も増え、早い時期から悪化していることに驚かされています。乳歯列期には、すでに歯列や顎骨の成長に関わる筋肉のバランスが崩れ、成長とともに強い狭窄を伴う歯列弓のゆがみや上下顎の位置異常を起こしています。成長とともに起こる永久歯胚の成長の仕方や位置にも、従来との違いがたくさん見受けられ、そのままにしておくと萌出後に歯列弓や咬合に大きな影響を与えていくのがわかります。
私は36年間の臨床経験を通して、さまざまな口腔内の変化と歯胚の変化を知る事ができました。治療法もかなり変化し、今日に至っています。これからの臨床では、いま起きていることと起ころうとしている事を十分に熟慮した上で、今までとは違った角度から子供たちの顎の成長や、咬合を正しい方向へ導き、そして育てていく必要があると思います。
この咬合育成療法を全国の先生方に知って、理解していただくために、各地でセミナーを開催してきました。そして2003年にセミナー受講者が、さらなる研鑽と技術、知識の共有が出来るよう咬合育成研究会を設立し、主宰してきました。今では、200名近くの会員が在籍し、各地で勉強会などを活発に開催し、年に一回の総会、症例発表会を開催するまでになり、大変うれしく、また心強く思っています。
今後とも、会員の先生方が積極的に咬合育成療法に取り組み、研究会が益々繁栄していく事を願っております。